アベノミクスにより一部の大企業では賃上げが行われたり、株や不動産などの資産運用で大きく儲けた人たちの話題がウェブ上でもマスコミの間でも飛び交っています。こうしたニュースや記事を見ると今の日本は好景気だと言えそうです。ただし消費税は8%になり、円安も進み、物価も少しずつ上がって来ていますので、生活レベルは向上している感じはほとんどありません。世の中は明るいニュースが多いので気分良く過ごせるのは良い事ですが。
さて、そんな中でも気になるのは不動産価格の状況ですが、東京都から気になる統計情報が発表されました。
新設住宅着工、2ヵ月ぶりに減少/東京都
http://www.re-port.net/news.php?ReportNumber=39986
すでに持家は半年以上も着工数が減少して来ていましたが、貸家が伸びていたので新設住宅着工戸数全体としてはずっと伸びてきていました。ところがついに貸家の着工戸数も減少に転じ、一部地域では増加しているように見えても、確実に着工戸数は減少傾向が見えてきています。
中国の不動産バブル崩壊も始まっているので、日本でも不動産価格が下落が始まるかもしれませんが、それはもう少し先になると思います。というのも、売上好調な企業やアベノミクスで恩恵を受けた一部の投資家達が、優良な不動産へと豊富な資金を投入することで不動産価格の高値維持となる事が予想されるからです。不動産への投資はいつも金持ちが主導して相場を形成しています。
さらにオリンピックに向けた開発や山手線の新駅周辺開発、リニアモーターカーの開発など、建設関連の話題には事欠きません。すると建築価格の上昇が起きることで建物価格が上昇し、土地が多少安くなっても建物を含めた不動産の総額は上がることになります。また着工戸数の減少により供給が減りますますの不動産価格上昇という可能性もあります。
これから賃貸併用住宅を取得するには厳しい不動産相場が続きそうです。それでもごく稀にお買い得な物件というのは出てくるものです。根気よく割安で価値の高い土地を探していきましょう。