マイホーム購入で貧乏になる人に「足りないもの」


30歳を過ぎるころから多くの人はマイホームの購入を考え始めます。最初は物件情報を調べながら欲しい家の想像をふくらませます。さらに賃貸vs購入といった記事をみて経済面での違いを調べたり、マンションvs一戸建て、新築vs中古など、さまざまなマイホームの購入パターンを覚えていきます。

そうして自分の欲しいマイホームのイメージができたら、住宅展示場やマンションギャラリーに出かけたり、不動産会社で要望を伝えて希望に近い物件を見せてもらったりします。

物件を3~10件見て、その中で一番の希望に近い物件に買い付けを入れ、銀行に住宅ローンの申し込みをします。晴れて住宅ローンの審査で承認が下りれば、あとはマイホーム購入に関する手続きと引っ越しをするだけです。

ところが、比較検討して一番だと思って買ったマイホームが、同じグレードの賃貸物件に住むより住居費の負担が増えてしまったり、せっせとローン返済をしている家が資産価値の低い物件であったりすることがよくあるのです。

そのため収入が減っていざマイホームを売却しようとした時、住宅ローンの残債よりも低い金額でしか売れず、泣く泣くマイホームを手放したうえに借金まで残るという悲惨な事態が起こります。

では、こうした「マイホーム貧乏」にならないためには何が必要なのでしょうか。


マイホームで利益を得る人とは


マイホーム購入で多くの人が損をする一方で、マイホームによって利益を得る人も存在します。

私が新卒入社で入った会社で同期入社した同僚Aは、東日本大震災の数カ月後に都心の湾岸エリアにある中規模マンションをマイホームとして購入。当時は津波や液状化の映像がテレビのニュース番組で毎日のように流れ、「海の近くは危ない」「液状化でマンションが傾く」といわれていた時期です。

そのマンションはこの記事を書いている2017年時点で2000万円も値上がりしています。新築の時の値段より、築6年の中古マンションの値段のほうが2000万円高いのです。

もしこのマンションを売却して2000万円の利益が出ても、「自宅売却の3000万円特別控除」を使えば所得税はゼロになります。住宅ローンの返済も進んでいますから、売却すれば2000万円以上のお金が手元に残るのです。

さらに私の自宅の近くに住んでいる飲み仲間Bは、2011年に高級マンションを購入しました。住みたい街ランキングの上位に出てくる駅から徒歩5分、利便性の高さと同時に、落ち着いた住居環境も兼ね備えた良い立地にあり、いま賃貸で住むならば管理費を含めた家賃は30万円近く必要です。

ぜいたくな住まいに新築から5年以上住んだあと、2016年になりマンション価格が徐々に上がっている事を知っていたBは、あっさりと自宅マンションを売却。購入価格より少し高い価格での売却に成功します。

利益こそ出なかったものの、家賃30万円相当の家を5年以上も満喫している間、実質的な毎月の支払いは管理費2万円と住宅ローンの利息分4万円だけです。

また私の場合は2015年に建てた賃貸併用住宅のおかげで、年間250万円以上の家賃収入を得ています。この収入は住宅ローンの返済額と固定資産税の合計額とほぼ同じなので、毎月の居住費はゼロ円で新築の家に住んでいます。

しかも住み続ければ住宅ローンの返済がドンドン進んでいきますから、マイホームがすごい勢いで資産形成をしてくれます。幸いにも地価の高い場所に賃貸併用住宅を建てることができたので、建物が古くなり価値が下がっても資産価値の高い土地が手に入ります。

この同僚A、飲み仲間B、私の3人には、ある共通する特徴があります。運が良かったという面もありますが、その運をつかむために必要なものを3人とも持っていました。

不動産で利益を生み出すための知識


実はこの3人が値上がりや資産価値を維持するマンションを見抜いたり、家賃収入を生む家を建てたりできたのは、「不動産投資の知識」があったおかげです。

不動産投資の知識がある人と普通のマイホーム購入者では、まるで不思議の国のアリスの「鏡のこちら側と向こう側」のように、同じ不動産を見ていても、全く別の視点で、全く別の結果を想像しながら不動産を見ています。

不動産投資の知識がある状態でマイホーム探しをすると、価格に反映されていない物件の価値を見抜くことができたり、皆が購入をためらうような時期に割安で購入し、値上がりしたら売り時を見抜いて迷わず売却することができるようになります。

マイホームを買うということは、「自分を入居者とした物件への不動産投資」と同じことです。マイホームで資産形成したり利益を上げたいと思ったら、不動産投資について学ぶことは利益に直結する知識となるのです。

とはいえ専業不動産投資家と同じレベルの知識までは必要ありません。マイホームや賃貸併用住宅であれば、不動産投資の基本レベルを知っていれば十分です。ではどうやって不動産投資の知識を身につけるのが良いのでしょうか。

不動産投資を学ぶ方法


Webサイトや書籍


賃貸併用住宅やマイホーム購入に興味を持ったとき、一番手軽に知識を増やせるのがWebサイトの記事や、初心者向け不動産の書籍を読むことです。ただし世の中には無数のWebサイトや書籍がありますから、自分に合った情報源を見極めること自体が難しいです。

また情報がどうしても片寄ったり、基本全てを学ぼうとすると膨大なページ数の文章を読む必要があったりと、学習効率はあまり良くありません。しかも基本的な事ほど、文章で読んでも頭に入って来ないものです。

資格取得


では資格を取るのはどうでしょうか。例えば宅建士の資格を取れば不動産に関する知識を得ながら、結果として資格も手に入ります。役に立つのは間違いないでしょう。

ただし資格は取るのに時間がかかるうえに、資格を取っても利益の出るマイホームを見抜いたり、もうかる賃貸併用住宅の建て方を知ることができるわけではありません。

資格取得で学ぶような細かい法令やルールは不動産会社、ハウスメーカー、銀行など各分野のプロが教えてくれます。つまり資格はプロになるための知識で、マイホームで利益を出すこととは別の知識です。

自分が学ぶべき知識は「考え方」であり、より実践的な内容に限定して学ぶことで、ムダなく短い時間で理想のマイホームが手に入ります。

小規模な物件で不動産投資


実践的な知識を身につけるならば「習うより慣れろ」ということで、ワンルームマンションや中古一戸建てなどの小規模な物件を購入するのは良い考えです。うまくいけば、家賃収入を得ながら不動産投資の知識を増やすことができます。

ただし知識のない状態で投資物件を購入しようとすれば、不動産会社からすれば“カモ”にされるだけです。ほとんど同じ立地で同じ条件の物件なのに、価格が数百万円違うなんてことは不動産投資の世界ではよくあることです。

小さく始めることは素晴らしいことですが、数百万円の損失を抱えてしまっては意味がありません。買うと損する物件がほとんどという世界で、知識のない状態で飛び込んでしまえば、多額の損失を抱えることはほぼ確実です。

不動産投資家の話を聞くのが最善の方法


ではどうすれば良いかというと、「不動産投資家の話を聞く」ことが一番の近道です。なぜかと言うと、実践し成功している人から直接聞く話には、世間体を気にして一般的には発言していない内容や、利益に直結するエッセンスを聞くことができるからです。

しかも疑問に思ったことはその場で質問し、解決することができますから、生きた知識を他の手段と比べて桁違いに早く身につけることができます。

話を聞くにはセミナー受講や個別相談といった方法がありますが、ハウスメーカーや不動産会社が主催するセミナーの場合、どうしても主催会社の利益になるような話に寄ってしまいがちです。

そこで理想的な条件は下記がそろっていることです。
  • セミナーや個別相談で話を聞くと同時に質問もできる
  • 公平な立場で話してくれる人、完全な第三者の立場でのセミナー講師など
  • できれば現役で不動産投資を行っている人


以上の選び方を踏まえたうえで、不動産投資家の話を聞くことができる、オススメの方法をお伝えします。

ほとんどのセミナーや相談会は、ハウスメーカーや不動産会社が主催するものばかりですが、その中の一部ですが理想的な条件がそろった状態で話を聞ける場があるのでご紹介しましょう。

不動産投資の学校


2005年から10年以上続く、不動産投資の分野ではかなり有名な講座です。講師は全員が現役の不動産投資家であるうえに、投資実績もすごい講師ばかりです。

ここまで豪華な講師陣ではありませんでしたが、不動産投資の学校ができたばかりの頃に私もお世話になりました。今では年間500万円以上の家賃収入を得ることができるようになったのも、不動産投資の学校で学んだ知識がベースとなっています。

主催企業はファイナンシャルアカデミーという「お金の教養」を身につけるための総合マネースクールですから、ハウスメーカーや不動産会社が自社の利益誘導のために行うセミナーとは全く違い、公平な第三者の立場で不動産について教えてくれます。

無料で実際の授業を体験できる「無料体験学習会」を受けることができますから、ぜひ一度どんな話が聞けるのか受講してみてください。

▼詳しい内容はこちら

不動産投資家コンシェルジュ


不動産投資家から個別で話を聞くことができるという珍しいサービスです。こちらも特定の企業の人が話すわけではなく、不動産投資家から直接話を聞くことができるので、不動産物件の売り込みもないですし、公平な立場で話を聞くことができます。

不動産投資家から話を聞くことができるので、良い不動産会社や詐欺的な不動産会社は具体的にどの会社かといった生々しい話を聞いたり、自分が購入を検討している物件について相談したりと、自分が聞きたい話を聞くことができます。

また不動産に関する良い話だけでなく、リスクや悪い面についても実践者だからこその話を聞くことができます。こうした個別で不動産投資家の話を聞く場を、無料で受けられるのがこのサービスのすごいところです。

なぜこのような個別相談サービスを無料で行っているのかというと、もし実際に不動産を購入したいと思ったり、不動産購入後に保険を相談したいと思ったとき、主催会社は相談を受け付けることができるからです。

話をする人は単なる不動産投資家なので売り込みは一切しないですが、もし購入を希望するならば主催会社に相談することもできますよ、というスタンスなのです。

不動産投資の知識を得るだけでなく、自分の知りたいことを質問して学ぶことができるユニークなサービスですから、ぜひ活用して自分の知識向上に役立ててください。

▼詳しい内容はこちら

自分への投資は最も確実なリターンになる


賃貸併用住宅を含めたマイホームの購入で、得をするか損をするかの分かれ目は「不動産投資の知識」の有無で決まるという話でした。

わずかな知識の差で、数百万円~数千万円の損得が生まれるのは不動産ならよくある話です。不動産投資の知識を持つことで、マイホーム購入で全くの新しい視点を持つことができるようになります。

こうした「自分への投資」は、どんな小さなことでも知識として積み上がっていきます。そうして積み重ねた知識が、マイホームで数千万円の損をするか得をするかの違いを生み出すのです。

自分への投資を行い、不動産で大きな利益を得るチャンスを手に入れるかどうかはあなた次第です。ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。