賃貸併用住宅とは - 不動産用語の意味と解説


自宅用の住居と、賃貸用の住居を一つの建物として建てた家を賃貸併用住宅と言います。例えば木造2階建ての建物で、1階部分を賃貸2戸、2階部分を自宅とすれば立派な賃貸併用住宅の完成です。

自宅の一部に賃貸部分がある、と考えると木造の建物を想像しがちですが、鉄筋コンクリート造(RC造)の大きなマンションを建てて、最上階がオーナールームになっているような賃貸併用住宅もあります。ただ、自宅部分の面積が50%以上でないと住宅ローンが使えないですし、木造が最もコストパフォーマンスに優れていますので、いま建てられている賃貸併用住宅は最初に挙げたような建物が多いです。

また賃貸部分はワンルームや1Kの間取りが多いですが、ファミリータイプの賃貸にしたり、シェアハウスにしたり、トランクルームや店舗としての賃貸も可能です。賃貸ではないですが商店街の店舗などは、1階が自己利用している店舗、2階が自宅となっている建物は昔から多く存在しています。

世田谷区や目黒区などの人気駅から近い地域を歩いてみると、新築~築30年は経っている建物まで、様々な賃貸併用住宅をたくさん見かけることができます。こうした賃貸併用住宅はもともと土地を持っている地主が建てたものが多いです。

ところが最近、賃貸併用住宅の仕組みの素晴らしさに気付き、普通のサラリーマンが土地から購入して新築で賃貸併用住宅を建てる事例が増えています。地主でなくても、普通のサラリーマンでも出来る、という事で賃貸併用住宅が広まってきています。