賃貸併用住宅に取り掛かる最初の一歩は、目的とおおまかな計画を建てることから始めます。特に目的をハッキリ決めておかないと、たくさんの物件情報を見ているうちに賃貸併用住宅を取得すること自体が目的になってしまい、後戻り出来ない状態になって後悔する、という失敗をする可能性が高いからです。
賃貸併用住宅の目的の例
- 普通に買うとローン返済が厳しいけど、都心部の戸建てに住みたい。
- とにかく住居費の負担を軽くしたい。できればプラスの収支にしたい。
- 将来の年金替わりとなる収入源が欲しい。
- 実家の建て替えで、自分も住みたいけど家賃収入も欲しい。
- 相続税の節税対策
- 低リスクの不動産投資として活用したい
目的がハッキリすると、どんな土地にどんな建物を建てれば良いのかが判断できるようになります。
私の場合は都心部にある妻の実家の近くに住むという目的と、効率の良い不動産投資の一環として取り組むという目的の2つを定めました。すると条件として探す地域は決まりますし、収益性を高めるために変形地や旗竿地を探したり、賃貸部分をシェアハウスにするなど土地と建物のプランも自然と決まりました。
賃貸併用住宅の取得計画作り
目的が決まったら目安程度で良いので計画を立てます。特に子供の入学タイミングに間に合わせるなど、時間の制限がある人は計画作りが重要になってきます。建築業者や専門業者に相談を始めてから、早くても10ヵ月程度の時間がかかります。
- 目的に合わせた立地と建物の条件を決める
- 現実的なプランが出来たら条件に当てはまる土地(物件)を探す
- 土地が見つかったら買付けを入れて無事に通ったら住宅ローンの手配を行う
- 住宅ローンと頭金の準備も出来たら土地の契約と決済をする
- 建物プランを話合いながら決める
- 賃貸併用住宅の建築を始める
- 完成が近づいたら入居者の募集を開始する
- 建物が完成したら引越しと各種手続きをする
- 賃貸部分の入居が決まったら管理会社を決める
おおまかな項目としては上記の通りですが、これらの流れを踏まえた上で、自分はどうしたいかを考えてみましょう。