子供の頃には賃貸マンションや分譲マンションに両親や兄弟と住んでいました。一人暮らしになってからは築2年のキレイな1Kのアパートから、築43年のゴキブリが頻出するワンルームマンションまで様々な部屋に住みました。2LDKで大学時代の後輩とルームシェアもしたことがあります。
結婚前後では幹線道路沿いの築10年の1DKや、立地は最高だけど風呂がバランス釜になっている2Kのアパートに住みました。そうして色々な部屋で暮らしてきましたが、今は賃貸併用住宅で人生で初めて新築の一戸建て(厳密にはアパートに近いですが…)に暮らしています。
新築の賃貸併用住宅で暮らしてみて、今までに経験したことがない快適な生活を過ごすことができています。賃貸併用住宅は経済的なメリットも大きな特徴ですが、今回は住宅としての住み心地や生活の快適さについてお伝えしていこうと思います。
吹き抜けリビングの解放感
自宅のリビングは吹き抜けになっており、天井高が3.75メートルあります。賃貸住宅でも分譲マンションでも、この高さの天井になっている部屋には他に住んだことがありません。注文住宅の一戸建てならではのメリットです。
よく部屋の広さである平米数といった面積だけに目が行きがちですが、空間の大きさという観点、つまり体積の大きさについては体感してみて初めて快適さを知ることができました。吹き抜けの分だけ床面積が減るわけではなく、容積率の制限で床を作れない空間に大きなロフトと吹き抜けを作っているだけなのでデメリットはほとんどありません。多少建築費は高くなりますが、メリットを考えると多少の費用増加に対する価値は十分にあると思います。
最新の住宅設備の快適さ
賃貸併用住宅を建てる前に住んでいたのは築33年・2Kのボロアパートです。妻と子供と一緒に住んでいたのですが、築年数が古いために風呂はバランス釜。給湯器が風呂の中にあり狭く体育座りで浴槽に入りました。収納はふすまで、狭い部屋の中には段差があり、よく子供がつまづいて転ぶような部屋でした。
それが新築の家に引っ越したことで明らかに生活の質が改善しました。風呂はボタン一発で湧きますし、風呂の床は水が残らず自然に乾いてカビも生えません。台所は十分な広さの作業スペースと電源があり、備え付け収納もあるため料理をしずらいと感じることはありません。ちなみに引っ越し前に比べて、料理をしている間の妻の機嫌は明らかに良くなりました。
通気性と機密性のバランス
家の中は風通しが良くないと湿気がこもって部屋の中にカビが生えてしまったり、生ゴミの臭いが部屋の中に残ってしまいます。一方で風通しが良くても気密性が低ければ、エアコンの利きが悪くなり外気の気温に影響されて、冬は寒く夏は暑くなってしまいます。
つまり家の中で快適に過ごすためには、自分の好みに応じて風通しをよくして湿気を逃がしたり、外気を遮断して室内の気温を保ったりできる機能が自宅に備わっている必要があるという事です。賃貸併用住宅に移る前のアパートは窓ガラスやサッシが異常なほど多く、いくらエアコンを稼働しても室内の気温は外の気温に左右されてしまうような部屋でした
一方で新築した今の自宅は外壁の断熱性や遮音性はバッチリで、窓ガラスは断熱タイプのガラスで日光は通して室内は明るいですが熱はなかなか通しません。遮光カーテン、遮光レースと組み合わせれば夏でも室内の温度を上げずに済むことができます。
さらに通気口があるため外出時でも防犯を気にせずに家の中の空気を循環させて、室内にこもる湿気や匂いを排出してやることもできます。
さらに通気口があるため外出時でも防犯を気にせずに家の中の空気を循環させて、室内にこもる湿気や匂いを排出してやることもできます。
日光だけで部屋の中が明るい
以前家族と住んでいた部屋はアパートの一階で、南側に大きなサッシがありましたが目の前に大きなマンションが建っており、冬には一日中ずっと日差しが入らないとても暗い部屋に住んでいました。
今住んでいる賃貸併用住宅では二階が自宅になっており、建物の南側に位置している吹き抜けのあるリビングには窓が4つ配置され、断熱ガラスからは十分な日光が室内に入ってきます。太陽が空に昇っている限り、室内の照明を使うことはありません。
なお一階にある二戸の賃貸住宅も吹き抜けと採光用の窓を設置しているので、日中は十分な明るさを確保することができています。
室内のキレイさと住まいのモチベーション
室内がキレイだと、少しでも汚れがあると目立つため、すぐに汚れに気が付いて掃除をしようという気になります。ちょっとした汚れもすぐに掃除してしまうため、結果的に家の中をキレイな状態のままに保つことができています。
これは室内だけではなく、外壁や敷地内の汚れやゴミにも敏感になりますので、家全体をキレイにしようというモチベーションが湧いてきて、キレイな家に住み続けることで精神的にも余裕が生まれ、また掃除をしようという好循環が生まれます。
キレイは家は精神的に良い影響を与えてくれるのだと実感しています。
家族・親戚・知人がよく来るようになる
家を新築したばかりの時には、親族や知人が一度家を見てみようとやって来たのですが、そうした興味本位での来訪のあとにも、風通しの良さや室内の明るさ、吹き抜けのあるリビングの空間的な広さが快適なのか、割と頻繁に自宅へやって来るようになりました。
狭くて暗いボロアパートに住んでいた頃には、知人や親せきが家に招き入れられるスペースの余裕がなく、自然と付き合いを敬遠してしまう傾向がありました。今は何の気に追うこともなく、家に知人や親せきを呼ぶことができます。
自宅の住所表記が短い
これが意外と大きなメリットだったのですが、一戸建ての場合は住所のみで建物名が不要なので、様々な書類に住所を書いたり、ウェブ上の入力フォームで入力する住所が短くなり、住所を書くたびに楽だなあと恩恵を感じています。
なお賃貸住宅部分は建物名が必要です。同じ住所で家主か賃借人かどちらか分からないからです。賃貸併用住宅の場合はオーナールームが一戸建てと同じ地番までの住所で、賃貸住宅の部屋は地番に続けて建物名と部屋番号が記載された住所になります。
収支などの経済的なメリット以外にも多くの恩恵を賃貸併用住宅から受け取ることができています。賃貸併用住宅を検討しているなら、ぜひ早めに専門業者や不動産会社などに相談し、取得に向けた第一歩を踏み出してもらいたいと思います。