賃貸物件は体感的な基準で選ばれる

賃貸物件がどのようにして選ばれるのか、というヒントになる記事がニュースサイトに掲載されていました。今回はこの記事が示唆する、賃貸経営におけるヒントをお伝えしたいと思います。

不動産業の社長が「絶対に住まない」NG部屋の特徴3つ
http://news.livedoor.com/article/detail/9813399/

この記事の要点はこうです。

・不動産業の社長が絶対に住まない家の特徴を紹介している
・日当たりが悪い、ピンとこない、斜め部分がある間取りの3つ
・住まいは直感に頼って判断したほうが良いと社長は語っている

最近ではまずインターネット上で賃貸物件を探す事がほとんどです。すると駅徒歩10分とか、間取り、広さ、築年数といった文字や数字で表される基準で物件を探すことになります。

さらに外観や内観・設備に関する画像をたくさん見ることができたり、物件の内見をしている気分になれる動画を見ることが出来るなど、多くの情報をインターネット上で手に入れることができます。

ところが、いざ実際に物件を見学してみると、想像していた部屋とは違ったり、建物の共有部分が汚れていたり、建物の周辺環境が良くなかったりと、体感してみて初めてわかる事がたくさんあります。

この賃貸物件を実際に訪れて体感した良くない部分の、言葉にできずにモヤモヤとしている状態こそ、引用した記事に書かれている"ピンとこない"の正体です。

日当たりがほとんどなかったり、斜めの壁や屋根がある変形間取りも、図面上では出てこない体感しないと判らない部分ですね。SUUMOやat homeといった賃貸物件のポータルサイトで探しても、文字や数字で表せない特徴は実際に見てみるしかありません。

逆に"ピンとくる"賃貸物件を仕上げるためには、賃貸物件を作る時に体感できる部分をしっかりと整える必要があるという事になります。

例えば堅強な構造の建物を建てれば振動がなく安定感を感じることができます。これはRC造(鉄筋コンクリート造)だけではなく、木造でも柱の本数を増やすなど構造体を強化した建物にすることで体感的に安心してもらえます。

他にも壁が分厚いので外からの音が聞こえにくく静かだとか、自然素材の内装を使っているので湿度がちょうど良かったり、化学物質の匂いがしないので落ち着けるなど、賃貸物件の価値を感じてもらえるヒントがたくさん見えてきます。