ダイワハウスの賃貸併用住宅を評価!天井高2m72cmの技術力はどう活かされるのか


天井高2m72cmの家として、多数のTVCMを流しているダイワハウスも賃貸併用住宅を積極的に展開しています。

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賃貸併用住宅についての特徴やメリット解説も豊富にあるのですが、特筆べきは事例の豊富さです。豊富な写真と間取りの各部屋を詳細に解説した記事に加え、施主の感想や担当者のコメントなど、自分も事例の賃貸併用住宅に住んでいることが具体的に想像できるほどの情報量が載っています。

ダイワハウスの賃貸併用住宅 建築事例

多くの事例で地震に対する安心感と、家づくりの過程に対して納得している様子が見て取れます。


ダイワハウスの特徴


ダイワハウスは木造と鉄骨造の両方で建築プランを展開しています。ただし建物の規模が大きくなる賃貸併用住宅の場合、紹介されている事例は全て鉄骨造です。

賃貸併用住宅は総床面積を大きくとって家賃収入が増えるように建築プランを考えますし、都市部の地価が高い立地での建築が多いですから、自然と3階建てを検討することになります。

3階建ての木造建築もかなり増えてきましたが、耐震性を考えるとやはり鉄骨造のほうが安心できます。また鉄骨造のほうが間取りが自由に設計できますから、せっかく注文住宅を建てるのであれば多少建築費用が高くても鉄骨造を選ぶという人が多いです。

ダイワハウスは特に高耐震・高耐久を中心とした「強い家」を共通フレーズとしてアピールしており、地震に対して強いという印象は建築主も営業マンにも共通しています。

賃貸住宅については他の大手ハウスメーカーと同様に一括借上システムを提供しています。最長30年保証という契約期間も標準的です。借上げと賃貸管理の各種実務は大和リビングカンパニーズと呼ばれる、グループ会社が各業務分野について対応してくれます。

2年毎に借上賃料の見直しが入るのも他社のサブリース契約と同じです。平成26年3月31日時点での入居率は95.64%と高い水準を保っています。

ダイワハウスの詳細

企業名 大和ハウス工業株式会社
住宅展示場 北海道から九州までほぼ全国
坪単価 ※ 90万円~120万円
中古取引 ブランド価値の上乗せ価格で売買
間取りの自由度 鉄骨造は非常に自由度が高い
耐震性 非常に高い
アフターサービス 手厚い グループ会社が対応

※坪単価は「建築バブル」と言われる2016年上期時点での付帯工事まで含めた実質価格です

ダイワハウスの評判や口コミ


大手ハウスメーカーのうちの一社であり、建築費用は高いです。他社との見積もり比較でも高額になることが多く、建物の品質の高さを評価している人がダイワハウスに建築依頼をしる場合が多いです。

会社の姿勢として付帯工事には柔軟な対応をしてくれる場合が多いようです。建物はダイワハウスにお願いして、外構は別会社に依頼するといった注文についても受け付けてくれたという声があります。ただ、別会社に発注となると建物完成後に工事開始となるため、別会社の工事が遅れる点は気をつけましょう。

ダイワハウスは住宅管理関連のグループ会社が充実しているため、建物完成後に賃貸住宅の運営管理については大和リビングカンパニーズが請け負うことを前提として話を進めてきます。建物の維持管理には良いのですが、賃貸住宅の入居者探しは不動産会社と比べて集客力は多少劣りますから、何を優先するかよく考えて下さい。

事例でもコメントが目立つ耐震性については、東日本大震災後に耐震構造を進化させた耐震・免震技術を盛り込んだ商品を発表しており、地震に強いと評判のへーベルハウスと並び称賛する声が多いです。

ただし施工ミスの過去もあります。平成26年12月には防火シャッター雨戸における建築基準法違反が判明し、住宅9棟で基準不適合が判明しています。この不適合施工については大和ハウスからニュースリリースが公表されています。こうした事実についての公表と対応をしっかりしている点は評価できます。

ダイワハウスの賃貸併用住宅を建てるのに向いている人


坪単価は他の大手ハウスメーカーと同様に高いため、土地所有者・土地を現金で買える人・世帯年収が1000万円超えの人に向いていることは変わりありません。

ただし耐震性については研究開発の積極的な姿勢が見え、現在商品化されているxevoについても最新の耐震・免震技術が取り込まれていることから、東日本大震災や熊本地震により不安要素となりやすい地震リスクについては安心できるハウスメーカーです。

また施工不良などがあった場合、中小工務店などでは対応するだけの資金力がありませんが、ダイワハウスの場合は大企業で資金的余裕があり、ブランドイメージへの影響もありますから、真摯に対応してくれるという安心材料もあります。

ただし建築費用が高い分だけ高品質・高レベルサービスが行われるのは普通のことですから、見積もりを依頼する場合は他のハウスメーカーや工務店としっかりと相見積もりを取り、十分に比較して費用対効果を見極めるようにするのは変わりありません。