20代独身サラリーマンが賃貸併用住宅で資産作りをする方法

賃貸併用住宅は何十年も前からありましたが、広く認知されて始めたのは賃貸併用住宅をテーマにした書籍が出版された2007年頃からです。私も2007年には賃貸併用住宅の仕組みを知る機会があったのですが、表面的な理解で止まってしまったため実際に取得することはありませんでした。

そのあと私は他の一般的な不動産投資であるワンルームマンション投資やアパート経営を経験していくことで、不動産投資における融資の重要性を実感していきます。融資の大切さが分かってくると、住宅ローンを利用する不動産投資である賃貸併用住宅の有利さが理解できるようになっていきました。

住宅ローンは低金利でしかも35年という長期で借りることができる、普通の個人が利用できる中で一番優遇された条件のローンです。社会人として働き始めた20代のうちでも簡単に借り入れることができるので、住宅ローンを使って資産作りに活かさない手はありません。

住宅ローンで不動産投資ができる方法


住宅ローンは優遇された好条件のローンですが、借り入れることができるのはあくまで自宅を購入する場合だけです。ところが賃貸併用住宅は賃貸住宅部分があるにも関わらず、住宅ローンで購入することができてしまいます。

自宅部分の床面積が建物全体の床面積の1/2以上ならば、賃貸住宅部分も含めて銀行が住宅ローンを貸してくれます。アパートのような事業性ローンでは、賃貸経営の実績などを問われますし、金利も高く借入期間も短いため月々の支払い金額が大きくなってしまいます。

ところが住宅ローンは定期的な収入源さえあれば審査も簡単ですぐに借り入れることができてしまいます。賃貸併用住宅を取得する場合でも、賃貸経営の実績などは全く問われることはありません。まさに賃貸併用住宅は初めての不動産投資にピッタリの手法というわけです。

20代独身サラリーマンの自由さを活かした投資法


賃貸併用住宅が住宅ローンを利用できて有利だということがわかっても、実際に購入したり建築する建物に自分が住む必要があります。つまり引越しが必要になりますので、家庭を持つ人の場合は気軽に賃貸併用住宅を購入するという訳にはいきません。

一方で独身サラリーマンならば通勤のことだけ考えれば比較的自由に物件を探すことができます。自分が良いと思えばすぐに購入の決断もできるのでもし魅力的な物件が出て競争になった時には有利です。

何より若いうちに資産作りを始めることができますので、家賃として毎月消えてしまうものにお金を支払うのではなく、住宅ローンの返済によって知らないうちに不動産という形で毎月資産が築かれていくことになります。無理をしなくても勝手に資産が積み上がっていく状態と言えます。

2戸一棟のアパートは一番簡単な賃貸併用住宅


ではどんな物件を購入すればよいのでしょうか。独身の場合、基本的には広い自宅部分は必要ありません。無駄に大きな物件を買っても、利用しない部屋がたくさんある無駄な投資になっています。つまり二世帯住宅のような建物の半分でもかなり広い物件の場合、自宅部分が無駄になってしまうことが多いという事です。

では自宅部分がそんなに大きくなくて、しかも自宅の床面積が建物全体の床面積の1/2になる物件なんてあるのでしょうか。こんな時には2戸一棟の小さなアパートがピッタリの購入物件となります。

そんなアパートあるのかというと意外と沢山あるのです。小さな土地に無理やりアパートを作ろうとして2戸一棟になったり、もともと広い一戸建てを上下に分けて2戸の賃貸住宅としたりするなど、出来上がるまでの経緯は色々とありますが、2戸一棟のアパートは探せば簡単に見つける事ができます。

ただし床面積の広いほうに自分が住まないと住宅ローンで購入することができませんので、広い部屋が空室になっているアパートである事が条件です。新築の2戸一棟アパートであれば最初から空いているので問題ありません。

賃貸経営の実績とリフォームの知識と経験を手に入れる


小規模とはいえ2戸一棟のアパートを購入することができれば立派な大家さんです。しかも住宅ローンなので返済金額も少なく、賃貸する部屋がもし空室でも焦ることなく賃貸の募集活動をすることができます。わずか1戸の賃貸住宅でも賃貸経営を経験することで視野も人脈も広がります。

さらに堅実に賃貸経営の実績を積むことで、銀行に対しての信用も積み重ねることができるのです。自宅部分を住みながらじっくりリフォームしたり、賃貸部屋が退去になった場合もリフォームをすることになりますので、建物の維持管理の知識と経験も身についていきます。

住宅ローンを利用して確実に資産を築いていきながら、経営者としての実績も作ることができ、リフォームや賃貸募集の知識と経験が身についていく。特に20代のような若い頃にこうした経験ができれば間違いなく人生にプラスとなります。

まずは不動産投資・賃貸経営について学ぶ


20代の独身サラリーマンなら自由だし経験を積むことだけでもプラスになるとは言っても、ある程度の不動産投資の知識を持ってから賃貸併用住宅に取り組まないと損をしてしまうこともあります。損の経験も長い目で見ればプラスになるとは言え、収入が少ない20代で不動産という大きな金額の損失は立ち直るための時間もかかってしまいます。

そこでまずは不動産投資や賃貸経営についての勉強を始めることからおススメします。関連書籍は沢山ありますが、バラバラに購入していては体系的な知識を得るまでに大量の本を読む必要があります。時間がかかってしまうという事です。

それよりも、多少高くても良いので体系的に学ぶことができる不動産投資の教材を購入することで時間の節約になります。またセミナーに参加することで、自分一人の勉強では理解が遅いことでも講師の人に質問することで素早く知識を身に付けることもできます。セミナーで不動産投資の仲間を見つけることができるかもしれません。

なんにせよまずは行動をしなければ何も始まりません。本を買う、教材を購入する、セミナーに参加するなど、今までとは違う何か具体的な行動を起こしましょう。最初の一歩さえ踏み出せるようになれば、あとは楽しみながら賃貸併用住宅の取得に向けて行動を続けることは簡単です。最初の一歩は後ではなく、今すぐ始めることが肝心です。